2014年8月31日

  


青春18きっぷで加古川線の旅を楽しんできました。

加古川から加古川線に乗車。

 
 
 



ローカル線にがたごと揺られて小野町駅という小さな駅で途中下車しました。

今回の目的地はこの駅にありました。

駅の建物の中にある「小野町駅 そば処 ぷらっと きすみの」。

美味しいお蕎麦が食べれるとの情報を仕入れてやってきました。

 

電車が駅に到着。
 
 


ホームからも「手打そば」ののぼりが見えます。
 


 
こじんまりとした駅舎の中に目指すそば屋さんがありました。
 
 
 
 

駅の周辺は全くと言っていいほど人通りが無いのに、このお店の前だけは人だかりができていました。

人気店のようです。

店の前では地元で取れた野菜や果物が売っていました。
 
 

地産地消にこだわっているお店のようです。

30分以上待って、ようやく中に入れました。

お店もこじんまりとしてて、店の真ん中に大きな木の長机が置かれていて、後は壁側にカウンター席が少々。

みんな相席です。

このお店を運営しているのはNPO法人のようで、地元のおばちゃん、おじさんが元気良く働いていました。

木の温もりと、おじちゃんおばちゃんの温かいおもてなしでホッとできる空間でした。

 

本日の定食。

黒豆御飯と好きなそば(大盛りも出来ますよ)とのことだったので、ざるそば大盛りの定食にしました。

竹を割った器に山盛りのそばと、黒豆御飯、かぼちゃの煮付けとお漬物。
 
 


黒豆御飯は薄めの味つけ。

でもご飯がふっくらしていて、黒豆のほんのりとした甘みも味わえて美味。

そばは、細めなのに歯ごたえはしっかりしていて喉越しもいい感じ。

そばの香りもいい。

食事をしたあとに、生そばをお土産に買って帰る人が多いのも納得です。

僕は 地元のトマトを使ったケチャップを購入しました。

美味しそう!
 
 
 

ローカル線に揺られてきた甲斐がありました。

ちょっと残念だなと思ったのが、移動中に車窓からのどかな田園風景を見てきて、駅前の集落も程よくひなびて(失礼!)いるのに、店の周辺だけ車でごった返していたこと。

興ざめです。

目的地だけでなく、移動も含めて楽しむのが旅だと思って乗り鉄をやっているので、せめて駅舎にある店ぐらいはのんびり電車に乗って来ればいいのに…と思ってしまいました。

旅の楽しみといえば、人との会話も楽しみの一つ。

そばを食べ終わって、店の外で列車を待っていた時のこと。

店の順番待ちをしていたお母さんが、店頭に並べてある野菜の中からゴーヤを手に取って眺めていると、別に並んでいたおばあさんが「私はゴーヤの苦味が苦手でね。どうやったら苦味が無くなりますか?」と声をかけてました。

お母さんもよくわからなかったみたいで「多分… 炒めるといいのかも…」

たまらず「スライスしてから塩もみしてから絞ったり、氷水に浸すと食べやすくなりますよ。僕は薄くスライスしたものにかつお節をのせて醤油をかけて食べるのが好きですよ」と声をかけたら、他のお客さんも興味を示して「沖縄の方?」「ゴーヤを生で食べれるの?」と沖縄話で盛り上がりました。

そうこうしているうちに、駅のホームから列車がまもなく到着するとのアナウンス。
 



「それでは僕は先に進みますので」とペコリと頭を下げると、みんな一斉に会釈をしてくれて「旅を楽しんできてね」「気をつけてね」と見送ってくれました。

再び列車に乗り込んで、1人車窓からの景色を眺めながら、ほっこりした気持ちになりました。

これだから列車の旅はやめられません。