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三江線の旅 その2 ~江の川~ [2017年 お盆休みの旅]

2017年8月16日


「三江線の旅 その1 ~三江線とは~」はコチラ


三江線の旅の話に入る前に、三江線が寄り添うように走る江の川(ごうのかわ)の話を少しだけ。


日本列島は中央部に背骨のように高い山々が連なり、ほとんどの川が分水嶺で太平洋側と日本海側へ分かれて流れています。
ところが江の川は中国山地の瀬戸内海側に源流があるにも関わらず、中国山地を横切って日本海側に流れています。
これは、まだ中国山地が隆起を始める前の平野だった頃に既に江の川が流れていて、その後、中国山地が隆起を始めましたが、川が大地を削る力の方が大きかったので、江の川は中国山地を横切って流れ続けることになりました。
国土交通省中国地方整備局のHP「江の川の姿」から拝借してきた写真を見ると、この川が見事に山地を横切って流れていることが分かります。


 

江の川の特徴.jpg

出典:国土交通省中国地方整備局「江の川の姿」

 

平野部はほとんどなく、川のすぐ横にまで山が迫ってきています。
これが江の川の大きな特徴です。

そして、この特徴が江の川に沿って走る三江線の特徴にもつながっています。
通常、日本列島を縦断する路線は急な坂を上り、多くのトンネルを通過して峠を越えて、今度は急な坂を下って海へと出ます。
ところが三江線は山地を横切る江の川に沿って走るので、アップダウンがほとんどありません。
その代り、江の川の両サイドには山が迫ってきているので、わずかな平野部を川にへばりつくような形で走るしかなく、この為に三江線はカーブや崖っぷちを走ることが多く、多くの区間で徐行運転を余儀なくされています。

P1190235.jpg
(出典:三江線写真館


ただ、旅人の視点に立つと、このことが他の路線では見ることができない雄大な景色をゆっくり楽しめる三江線の最大の魅力になっていると思います。

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(出典:三江線廃止前に!時速30キロの日本一贅沢な鈍行の旅へ

来年春に廃線となる三江線。
おそらく今回が最初で最後の乗車になると思って、三江線の事を調べ始めました。
そこから江の川の事も調べだして、この川に興味が湧いてきました。
実際に自分の目で見るのが楽しみで仕方なくなってきました。
こうして遂に8月16日、三江線に実際に乗車する日がやってきました。

その日記を書く前に、もう一つだけ雑談を(笑)
次はJR西日本のローカル線を語る上で避けて通れない「必殺徐行」についてです。


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