大阪近郊区間一筆書きの旅 その3 [鉄道]
2014年6月14日
一筆書きの旅のつづきです。
「大阪近郊区間一筆書きの旅 その1」はコチラ
「大阪近郊区間一筆書きの旅 その2」はコチラ
前回までのルート
(1416)学研都市線塚口行快速に乗り換えて放出駅を出発。
このまま尼崎駅まで行こうと思っていたけど、電車が京橋駅に着いたときに「ここならご飯を食べれる店が必ずある!」と思って下車。
あった!
さぬき鶏天うどん¥500。
やっとありつけた食事。
ツユがちょっとしょっぱかったのが残念。
京橋駅にはその他にもコンビニやシュークリームの店や弁当の店など、色んな店がありました。
京橋万歳!
(1437)京橋発。
JR東西線塚口行快速。
子供の頃関西に住んでいた頃にはまだJR東西線はなかったし、今住んでる名古屋周辺でも地下を走るJR路線は存在しないので、無意識のうちに「地下を走る鉄道は私鉄か地下鉄で、JRは地上を走るもの」という認識になってて、ほとんどの区間が地下のJR東西線に乗ると違和感を感じてしまいます。
(1455)尼崎駅で下車。
一応、お腹は落ち着いたけど、今後の為にも降りた駅では改札内に店やトイレがあるかどうかチェックすることにしました。
尼崎駅でもキヨスクは改札の外。
ブックスキヨスクなる店があったけど、食料などは一切扱ってませんでした。
ここから神戸線をぴゅーと行けば明石はすぐなんだけど、もちろんそんな事をするわけもなく(笑)
宝塚線を北上します。
(1512)尼崎駅発。
宝塚線宝塚行快速。
(1530)宝塚駅着。
久しぶりに来た宝塚。
高層マンションが何棟も建てられていて、街の変わりようにびっくり。
改札を出たところには色々な店があるようだったけど、改札内にはやはり何もありませんでした。
(1537)宝塚駅発
宝塚線新三田行普通。
宝塚駅を出るとすぐに電車は山の中に突入。
長いトンネルを抜けると盆地に出て、新三田駅に到着です(1557)。
こちらの駅もキヨスクは改札の外。
JR西日本は在来線の長距離移動者を嫌ってるのか?
(1603)福知山線丹波路快速。福知山行。
(1647)谷川駅で下車。
ここも大阪近郊区間の駅? と思わず思ってしまうくらいのどかな雰囲気です。
ここまでのルートです。
ここで加古川線に乗り換えます。
走り去る福知山線丹波路快速(右)と加古川線の車両(左)。
阪神淡路大震災の時、被災した神戸線の迂回ルートとして福知山線~加古川線が使われ、運行本数が大幅に増やされましたが、福知山線と加古川線の線路がつながっていなかった為、直通電車を走らせることができず、ここ谷川駅で必ず乗り換えなければなりませんでした。
それは今でも同じで、加古川線の線路はここで止まっています。
加古川線にはずっと乗りたいと思ってたけど、全線直通運転する電車がほとんどなく、谷川~西脇市間を走る電車の本数が非常に少ないので、今まで中々乗れずにいました。
今回ようやく初めて乗れます。
(1654)谷川駅を出発します。
加古川線西脇市行普通。
電車は1両編成のワンマンカー。
非常にゆっくりとしたスピードでのどかな田園地帯をがたごと走っていきます。
非常に不思議だったのは、突然人が小走りするぐらいに速度を落として最徐行をした区間が何箇所もあったこと。
あれは何だったんだろう…?
変な名前の駅(笑)
(1722)西脇市駅着。
さっきの変な駅名の由来。
(1753)西脇市駅発。
加古川線加古川行普通。
(1841)加古川駅着。
一筆書きの旅をする上での難関がここ加古川駅にはあります。
神戸線と加古川線の間に中間改札口があって、自動改札機では引っかかってしまうことがあるんです。
その時は、有人窓口で係員に自分が一筆書きの旅の途中であることを説明しないといけません。
説明をスムーズにする為に、自分が通るルートを印刷したものを持っていくといいと思います。
僕も、印刷物を見せたらすんなり通してくれました。
あと、ここの窓口はかなり混雑していて順番待ちにかなり時間を取られたので、一筆書きの旅の計画を立てる時はこの駅での乗り換え時間は余裕を持たせたほうがいいと思います。
目的地の明石まであと少し。
最後の乗換えだと駅構内を見渡すと、なんと!姫路駅ホームにあるまねき食品のえきそばが加古川駅にもあるじゃないですか。
次に乗る電車まで6分しかなかったけど、思わず飛び込んでしまいました。
やっぱりまねきのそばは美味しい!
でも、慌ててかき込んだから、口の中大やけど(泣)
(1852)最後の乗換え。
神戸線野洲行新快速。
(1904)目的地の明石に到着。
最終ルートはこちら。
鶴橋から明石まで最短距離だと60.2kmのところ、ぐるっと遠回りをして332.9kmの移動になりました。
この距離は名古屋から東京方面に東海道本線で向うと戸塚駅を超えて横浜駅の手前まで行く距離になります。
移動時間は10時間ちょっと。
1日たっぷりと鉄道を楽しむことができました。
今度はまるっと1日かけてもっと大回りの旅を楽しみたいと思います。
あと、高度な技として米原駅~新大阪駅間は特急料金さえ別に購入すれば新幹線にも乗ることができるんです。
こちらもチャレンジしてみたいです。
大阪近郊区間一筆書きの旅 その2 [鉄道]
2014年6月14日
「大阪近郊区間一筆書きの旅 その1」はコチラ
鶴橋から明石までの一筆書きの旅です。
かっこの中の数字は時間を表しています。
例(0812)→8時12分。
近鉄電車で鶴橋駅に到着しました。
ここでJRに乗り換えて、明石に向けて一筆書きの旅が始まります。
鶴橋からJRに乗り換えて、環状線で天王寺へ。
ここで乗り替え。
いきなり明石とは反対方向ですね(笑)
一筆書きの旅は反対方向に向かって出発することから始まります。
今回の切符。
1,080円で半日列車を乗り回します(^_^)v
「あれ?鶴橋から乗ったんじゃなかったの?」って?
はい、乗り替えの時、いつもの癖でSuicaで改札を通ってしまいました(;-ω-)ノ
Suicaでも一筆書きの旅はできますが、車内検札や改札を出る時に面倒なので、天王寺にで一旦出て切符を買い直しました。
(0912)阪和線に乗り換えて和歌山へ。
阪和線 紀州路快速 和歌山行。
小一時間も走ると大阪南部の家が密集している風景から田園の風景へと変わってきました。
(1023)22年ぶりの和歌山到着!
改札から外へは出れないけど…
ここまでのルートはこんな感じ。
朝から何も食べてなかったので、ここでホームの立ち食いそば屋で朝ごはん。
昆布うどん。
関西風の出汁の風味豊かなツユ。
ホームに水道がありました。
昔の駅のホームには洗面台が設置してありました。
長時間列車に乗ってると、蒸気機関車のススで手や顔が黒くなってしまうので、乗客は目的地の駅に到着するとホームで手や顔を洗ってススを落としてました。
今でも古い駅にはその名残が残っていることもあって、見つけた時には嬉しくなります。
乗換えまでまだ時間があったので、駅構内を探索していると、たま駅長で有名な和歌山電鉄貴志川線の乗換え口を発見!
改札を出なくても乗換えができるんですね。
改札を出なくても乗換えができるんですね。
階段の壁にはたま駅長のイラストや貴志川線沿線の観光スポットの写真がずらり。
階段には猫の足跡 (*^^*)
このまま貴志川線に乗り換えて、たま駅長に会いに行きたい!!という衝動にかられつつも、今回はJRの一筆書きの旅なんだから…とぐっと堪えて、JRのホームへと戻ります。
(1050)和歌山線に乗り換え。
奈良行普通。
車内はローカル線特有のまったりとした雰囲気。
街を抜けるとのどかな風景が広がります。
みかん畑。
和歌山ですねー。
(1157)通過駅の橋本駅。
停車時間が10分あったので、電車から降りてホームをうろついてみました。
向かいに南海高野線のホームがあります。
乗換口。
駅によってはここのようにトイレが改札内にない場合もあります。
トイレがついてない車両に乗ることもあります。
トイレが我慢できずに改札から出てしまうと、その時点で一筆書きの旅は終了してしまい、出発駅からの運賃を支払わなくてはならなくなるので、途中下車ができない旅の時はトイレは行きたい時に行くのではなく、行ける時に行く習慣をつけておくといいと思います。
ホームや待合室のベンチに座布団が置いてありました。
手作り感いっぱい。
なんかホッとしますよね。
地方の駅のこういうところが好きです。
(1207)橋本駅発。
電車にゆられているうちにお腹が減ってきました。
うどんだけではやっぱり足りなかった。
停車時間が長くて、駅で柿の葉寿司が売っている五条駅で電車を飛び出して寿司を買いに。
売店は改札の外でした…(。>д<)
途中下車できない不自由はこういうことなんです。
腹減った…
(1304)高田駅に到着。
乗ってきた電車は奈良へ向かうのでここで乗り換えです。
(1307)JR難波駅行きの快速。
お腹減ったってば…
ここまでのルートです。
急にトンネルが多くなりました。
山を一気に貫いて大阪へ向かっていくという感じです。
山を抜けると急に周りの景色が都会になりました。
(1338)久宝寺に到着。
到着するとホームの目の前にすぐに発車する乗り換え電車が停まっていたけど、とにかくお腹が減ったので、キヨスクで何か買おうと次の電車に乗ることにしました。
キヨスクを探したら、あったけどまた改札の外でした…
(1354)おおさか東線に乗り換えです。
大阪中心部から近い路線なのにまだ乗ったことがなかったんですよね。
おおさか東線は路線の距離が非常に短く、全区間高架です。
(1407)あっという間に放出に到着。
本当におおさか東線は短い。
ところで、放出って読めます?(笑)
関西人は普通に読めますよね。
そして放出でもキヨスクは改札の外…
餓死するぞ…
ここまでのルート。
その3につづく
大阪近郊区間一筆書きの旅 その1 大都市近郊区間とは? [鉄道]
2014年6月14日
皆さんはJRの「大都市近郊区間」というのをご存知ですか?
鉄道に乗るときは切符に記載されたルートに乗車して、乗車した距離に応じて運賃を支払うのが大原則です。
ところが大都市部では目的地に向かうルートがいくつも存在することがあります。
例えばA駅からB駅に向かうのに最短直線ルートとC駅を経由するルートがあるとします。
大都市部は乗客数が多く、車掌が車内検札を行うこともできないので、JR側が乗客が実際にどのルートを乗車したのか把握するのは不可能です。
乗客側もいちいちルートを確認して切符を買うのは非常に手間がかかってしまいます。
そこで登場するのが「大都市近郊区間」です。
この区間内での移動ならば、どのルートで移動しても最も安くなる経路で計算した運賃で乗車できるんです。
JRの旅客営業規則第157条第2項では以下のように規定されています。
大都市近郊区間内相互発着の普通乗車券及び普通回数乗車券(併用となるものを含む。)を所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、同区間内の他の経路を選択して乗車することができる。
このように乗客、JR双方に便宜を図る為に策定された大都市近郊区間のルールですが、このルールを逆手に取って楽しんでしまえというのが「一筆書きの旅」または「大回りの旅」と言われるものです。
ちょっと隣駅まで行く切符で、ルートとルールさえ間違えなければ1日中列車を乗り回すことも可能です。
しかもこれはキセルなどとは違い、きちんとJRが定めた規則に則っているので、正々堂々と安く旅を楽しむことができるんです。
JRの側からしたら歓迎できない乗客でしょうけど(笑)
この大回り乗車にはいくつかのルールがあります。
ルール1:適用範囲は大都市近郊区間内のみです。
出発駅と終着駅が大都市近郊区間内であるだけでなく、途中のルートもこの区間からはみ出してはいけません。はみ出す時は実際のルートの運賃を支払う必要があります。
ルール2:同じ駅は2度通れません。
通過するだけでも同じ駅は2回通れません。必ず一筆書きになるように経路を設定しなければいけません。この旅が「一筆書きの旅」とも言われるのはこのためです。
ルール3:途中下車はできません。
通常片道の営業キロが100キロを超える普通乗車券であれば途中下車ができますが、大都市近郊区間内のみを利用する普通乗車券では途中下車ができません。注意しなければならないのは「途中下車=改札を出る」ではない場合があることです。無人駅では車内で清算してから降りるので、列車の扉を出た時点で途中下車扱いになってしまいます。「ちょっとホームに出て列車の写真を…」なんて事もできません。
それ以外にもこまごまとしたルールがあったりして中々大変そうに思えますけど、実際にやってみるとコストパフォーマンスが非常に高い旅を楽しむことができます。
途中下車ができないので、食料は事前に購入して持ち込まないと飢餓に苦しむことになります。残念ながら最近は立ち食いそばがどんどん減ってきてます。
以上、大都市近郊区間の一筆書きの旅の説明でした。
何で急にそんな事書きだしたかって?
6/14(土)に実際に大阪近郊権で一筆書きの旅をしたからです(笑)
この日、夕方から明石で用事があって、朝に近鉄電車で大阪にやって来ました。
鶴橋に到着して、そこからJRに乗り換えるんですが、夕方までたっぷり時間があるので、一筆
書きの旅をやってやろうやないかと思い立ったわけです(笑)
上図が大阪の大都市近郊区間と鶴橋から明石までの最短ルート(水色線)です。
どこをどう遠回りするか。
その2に続きます。